大相撲初場所が開幕し、注目を集めた新大関・安青錦関が、曲者として知られる宇良関を相手に見事な白星発進を飾りました。初土俵からわずか14場所という異例のスピードで大関に昇進した安青錦関。新大関として迎える初日の一番に、どのような相撲を見せたのでしょうか。
新大関 安青錦、落ち着きの相撲で宇良を圧倒
安青錦関は、初日の取り組みで宇良関を相手に堂々たる相撲を披露しました。本人は「新大関というより、初日の相撲ということで、動きとか全部、硬かったと思う」と謙遜されていますが、土俵上では終始落ち着いた動きを見せていました。
「曲者」宇良への対策と冷静な判断
立ち合いでは、「思い切り突っ込むと、相手は動きが速くて、叩き、イナシもうまいんで」と、頭の位置を低く保ちながらも顔を上げて相手の動きをよく見極めていました。左右から突き上げて宇良関を起こしにかかります。
途中、宇良関の低い姿勢に合わせ、一瞬引きを狙うかのような動きを見せましたが、すぐに「自分もその低さに負けない」という強い気持ちで思いとどまったそうです。その後は引きを繰り出すことなく、左から相手の脇の下ではなく、胸を下から起こすように押し上げ、見事に左差しに成功します。そのまま差し手を突きつけるように相手の小手投げにも動じることなく、最後は鮮やかな寄り倒しで白星を手に入れました。危なげない完勝と言えるでしょう。
冷静沈着な新大関の言葉「ここからが大事」
取組後の支度部屋での囲み取材でも、安青錦関の落ち着きぶりは変わりませんでした。変則的な動きが多い宇良関は、横綱や大関にとって初日の相手としては避けたい「曲者」です。その相手を降しての白星発進であれば、通常はホッと一息つく場面も考えられますが、安青錦関からは「まあこれから。ここからが大事です」と、まったく油断のないプロ意識が感じられました。この発言からも、今後の場所への期待が高まりますね。
大関になってからの違いを問われると、「場所前も感じていたけど、皆さんの声援がすごい。それに応えられるように、15日間頑張りたい」と語られ、場所全体を見据える強い覚悟がうかがえます。これは、終盤まで優勝争いに絡んでいくという気概にも繋がっていくことでしょう。
明日への試練:難敵・義ノ富士戦
しかし、翌日の取り組みには大きな試練が待ち受けています。これまで2戦2敗と相性の悪い義ノ富士関との対戦です。先場所は突き起こされて一方的に敗れており、安青錦関にとっては大の里関に次ぐ難敵と言えるでしょう。今回の白星発進が本当に好発進となるかは、このハードルを越えてからが本番となります。義ノ富士関の突っ張りに対して、どのような対策を練ってくるのか、注目が集まります。
他の横綱・大関陣の初日も波乱なし
この日は安青錦関だけでなく、他の横綱・大関陣も白星を連ね、両関脇も勝利を収めるなど、波乱のない初日となりました。
- 横綱・大の里関は、左肩の状態が懸念される中、相手の動きを利用しての勝ち。まだ状態の判断は難しい状況です。
- 大関・琴櫻関は、義ノ富士関に攻め込まれながらも、出し投げでかわして送り出し。こちらも好不調は即断できない内容でした。
- 大関・豊昇龍関は若元春関に快勝。初日の内容だけで見ると、豊昇龍関と安青錦関がある程度順調な滑り出しを見せたと言えるでしょう。
「さらに上を目指して」新大関の挑戦は続く
明日、義ノ富士関という難敵をクリアできれば、安青錦関が今場所も優勝争いに絡んでいく条件は整うと言えるでしょう。この日、「色が紫なので、一番大関にふさわしいと思って」と語り、赤紫の地に紫のバレンの化粧廻しで堂々と土俵入りされた新大関。
大関としての風格を見せつつも、その地位に長く留まることだけを目標としているわけではありません。昇進伝達式で述べられた「さらに上を目指して精進します」という口上に込められた気持ちは、いささかも揺らぐことなく、今場所も着実に歩を進めていかれることでしょう。安青錦関の今後の活躍に、ますます期待が高まりますね。
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