札幌・すすきの。きらびやかなネオンに誘われ、ガイドブックの1ページ目を飾るような有名店に並ぶ行列。その光景を横目に、鼻で笑うのがプロの流儀だ。せっかくの北の夜、誰にでも用意された「予定調和の味」で妥協するつもりか?
羊の概念を書き換える「血の通った」肉を喰らえ
ジンギスカンならどこも同じだと思っているなら、その浅薄な味覚を今すぐ叩き直すべきだ。冷凍肉を焼き、濃いタレで誤魔化す大衆店とは一線を画す、真の実力店を選べ。
- しろくま 札幌成吉思汗 本店:「一度も冷凍していない」羊肉の破壊力を知っているか? 産地ごとに異なる羊の個性を、カウンター越しにダイレクトに味わう。これは食事ではなく、羊との対話だ。
公式サイトはこちら - ジンギスカン 羊飼いの店 『いただきます。』:自社牧場から直送される、究極の「北海道産サフォーク」を供する稀有な店。内臓まで余すことなく味わい尽くす贅沢は、命をいただく覚悟がある者のみに許される。
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海鮮の「暴力的な鮮度」に平伏せ
北海道に来たから海鮮、という安易な発想。だが、その選択が「最高」か「妥協」かを分けるのは、店主の矜持と目利きだ。
- 鮨九(すしきゅう):モダンな空間に甘んじることなく、北の大地の恵みを「粋」と「技」で握り倒す。全国の旬が集まるが、その根底にあるのは北海道への深い感謝だ。夜遅くまで営業しているのも、すすきのを分かっている証拠。
公式サイトはこちら - 話食屋ひろ志:「驚きの価格と丁寧な味」という矛盾を成立させている隠れ家。魚介も肉も、素材のポテンシャルを極限まで引き出す職人技に、無知な自分を恥じることになるだろう。
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「どこがおいしいですか?」などと聞く前に、自分の直感を信じろ。
だが、この4店を外してすすきのの夜を語るなど、片腹痛いと言わざるを得ない。
行列に並んで時間をドブに捨てるか、至高の一皿に魂を震わせるか。選択権は、まだあなたの手にある。
【引導を渡す一言】 観光客の行列を眺めながら、自分だけが「真実」を知っている優越感に浸れ。それがすすきのの正しい歩き方だ。