10年前のルーターを使い続けてるアンタ。それ、直されない穴を家の入口に置いてるよ
ルーターはサポートが終了しても動き続けるため、古い機器がそのまま使われがちです。買い替えの判断基準、最低限やるべき設定、遅さの原因が回線ではない理由を解説します。

ルーターは壊れにくい。ランプが点いていて通信ができていれば、誰も疑わない。だから10年前の機種が現役で動いている家がある。家のネットワークの入口が、もう修理されない機器になっている状態だ。
ルーターは、外から最初に触られる場所
パソコンやスマホは持ち歩くが、ルーターは24時間つながったままだ。家庭のネットワークで、外部と直接向き合っているのはこの機器になる。
ここに既知の脆弱性が残っていると、設定を書き換えられたり、通信の宛先を変えられたり、別の攻撃の踏み台に使われたりする。しかも異常が利用者に見えにくい。通信が普通にできている限り、気づく契機がない。
サポート終了は、静かに来る
メーカーは機種ごとにサポート期間を定めていて、終了後は新しい脆弱性が見つかってもファームウェアの更新が出ない。この通知は、たいてい利用者に届かない。パソコンのOSと違って、画面に出ないからだ。
だから自分で確認するしかない。メーカーのサイトで型番を調べ、サポート状況とファームウェアの最新版を見る。年に一度でいい。調べていないなら、状態は不明ということになる。
今すぐやる4つの設定
買い替えの判断より先に、手元の機器でできることがある。
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ファームウェアを更新する
管理画面に入って更新を確認する。自動更新の設定があるなら有効にする
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管理画面のパスワードを変える
初期のIDとパスワードが本体のシールのまま、という家は多い。ここが破られると全部の設定を握られる
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外部から管理画面に入れる設定を切る
リモート管理が有効になっていると、外からログインを試せる。使っていないなら無効にする
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Wi-Fiの暗号化方式を確認する
古い方式のままなら、対応している範囲で新しいものに変える。WEPのような古い方式は使わない
管理画面に入ったことが一度も無いなら、それ自体が確認すべき状態だ。入り方は本体のラベルか説明書に書いてある。
買い替えを判断する基準
年数だけでは決まらない。次のどれかに当たるなら、検討したほうがいい。
- メーカーのサポートが終了している — 最も重要。これ単独で買い替えの理由になる
- ファームウェアの最新版が数年前で止まっている — 実質的に更新が来ていない
- 契約している回線速度に、機器の規格が追いついていない — 速い回線に変えたのに速くならない原因がここにあることは多い
- 接続する台数が増えた — スマホ、パソコン、テレビ、スピーカー、掃除機。同時接続の想定台数を超えると不安定になる
「回線が遅い」の原因は、たいてい家の中にある
速度が出ないとき、回線事業者を疑う前に確認する順番がある。設置場所(床や棚の裏、金属の近くを避ける)、接続している周波数帯、機器の規格、同時接続台数。ここを見ずに乗り換えても、同じ結果になる。
有線でつないで速度を測ると、切り分けができる。有線で速く、無線で遅いなら、原因はルーターか置き場所の側だ。
捨てるときにも、ひと手間ある
買い替えたあと、古い機器をそのまま処分しないこと。設定には、Wi-Fiのパスワードや接続情報が残っている。初期化してから処分する。リセットボタンを長押しする方式が一般的だ。
あわせて、モバイルルーターや古い中継機など、押し入れに眠っている通信機器も確認するといい。電源が入っていないなら害はないが、忘れられたまま通電している機器がいちばん危ない。
まとめ
- ルーターは外部と最初に向き合う機器。穴があっても利用者から見えにくい
- サポート終了の通知は届かない。型番でメーカーサイトを年1回確認する
- ファームウェア更新、管理画面のパスワード変更、リモート管理の無効化、暗号化方式の確認
- 買い替えの判断はサポート終了、更新の停止、規格、接続台数で見る
- 処分前に初期化する。接続情報が残っている
※機器ごとの設定手順と対応状況は、メーカーの公式情報でご確認ください。
参考・出典
※制度・統計・ガイドラインは改定されることがあります。実際の手続きや判断にあたっては、各機関の公式サイトで最新の内容をご確認ください。(リンク最終確認: 2026年9月30日)