2026.10.02 / VOL. 40 / 全 666 記事

トリウィア

高解像度な本音。

ぼんやりした世論を、Webディレクターの解像度で鮮明に、かつ辛口に切り出す記録。

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車の維持費を「ガソリン代」でしか考えてないアンタ。実際はその3倍以上かかってるよ

自動車の維持にかかる費用を項目ごとに分解し、年間の総額を把握する方法と、削減できる部分・できない部分を整理します。

お金

「今月はガソリン代が1万円だった」。それは維持費の一部でしかない。年単位でしか発生しない費用が、月次の感覚から抜け落ちている。全部足すと、多くの人の想像を超える。

維持費の全項目

車の保有にかかる費用を、発生頻度で分けて整理する。

毎月かかるもの

  • 燃料費
  • 駐車場代(都市部では最大の項目になることが多い)
  • 高速道路料金

年単位でかかるもの

  • 自動車税(種別割): 排気量によって変わる。軽自動車は大幅に安い
  • 任意保険料: 年齢、等級、車種、補償内容で大きく変動する
  • タイヤ交換: 積雪地域では夏冬2セット必要。これが大きい
  • オイル交換などの消耗品

数年ごとにかかるもの

  • 車検: 2年ごと。法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)+整備費用
  • バッテリー、ブレーキパッド、タイヤの交換
  • 大きな修理: 年式が上がるほど発生しやすい

見落とされる最大の項目

減価償却だ。車は買った瞬間から価値が下がる。300万円で買って、5年後に100万円で売れたなら、その5年間で200万円を消費している。年40万円だ。

これは現金として出ていかないので実感しにくいが、確実に発生しているコストになる。

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年間総額を出してみる

金額は条件で大きく変わるので、自分の数字で計算するのが重要だ。手順はこうなる。

  1. 直近1年分の、ガソリンの支払い履歴を合計する
  2. 駐車場代 × 12
  3. 自動車税の納付額
  4. 任意保険の年額
  5. 車検費用 ÷ 2(2年に1回なので)
  6. タイヤ・オイル・その他整備費の年間見込み
  7. (購入価格 − 想定売却価格)÷ 保有予定年数

これを足す。月あたりに直すと、多くの人が驚く金額になる。

削減できる部分

1. 任意保険

削減余地が最も大きいことが多い。

  • 複数社で見積もりを取る: 同じ補償内容でも、会社によって保険料に差がある
  • 補償内容を見直す: 車両保険の要否、免責金額の設定。年式の古い車では、車両保険の保険金額自体が下がっている
  • 運転者の範囲・年齢条件を確認する: 子どもが独立したのに「家族限定」のままなど、実態と合っていないケースがある
  • 走行距離区分: 実際の走行距離に合った区分になっているか

ただし、対人・対物賠償を削るのは避けるべきだ。 ここは事故時に生活が破綻するリスクに直結する。

2. 駐車場

近隣で相場を調べ直す。長年同じ場所を借りていると、周辺に安い場所ができていることがある。

3. 車格の見直し

買い替えのタイミングでの話になるが、税金・保険・燃費・タイヤ代のすべてが車格に連動する。使い方に対して大きすぎる車は、全項目で割高になる。

そもそも保有すべきかを検討する

年間の総額が出たら、代替手段と比較してみる価値がある。

  • カーシェア・レンタカー: 使用頻度が週1回未満なら、こちらのほうが安くなる場合がある
  • タクシー: 年間維持費を、タクシー代に換算すると相当な回数になる
  • 公共交通機関

ただし、公共交通が少ない地域、小さな子どもがいる家庭、介護がある場合、雪の多い地域では、車は費用対効果で測るものではなく、生活のインフラだ。その場合、比較すべきは「持つか持たないか」ではなく、「どう安く持つか」になる。

まとめ

  • 維持費は、月次で見える費用より遥かに大きい
  • 年単位・数年単位の費用と、減価償却を必ず含める
  • まず自分の年間総額を計算する
  • 削減余地が大きいのは任意保険と駐車場
  • 対人・対物賠償は削らない
  • 使用頻度が低いなら、代替手段との比較を検討する

参考・出典

※制度・統計・ガイドラインは改定されることがあります。実際の手続きや判断にあたっては、各機関の公式サイトで最新の内容をご確認ください。(リンク最終確認: 2026年9月1日)

書いた人

トリウィア編集部

ぼんやりした世論を、仕様書を読む解像度で切り出しています。Webディレクター兼エンジニア。