Wi-Fiが遅いのを回線のせいにするな。原因の大半は、アンタが置いたルーターの位置だよ
Wi-Fiが遅い原因を、回線・ルーター・電波環境・端末の4層に分けて切り分ける手順を解説します。契約を変える前に確認すべきことがあります。

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「回線が遅いから乗り換えるか」。ちょっと待ってほしい。遅い原因が回線である確率は、体感ほど高くない。切り分けをせずに一番高い対策から手をつけるのは、原因究明を放棄しているのと同じだ。
まず、どこが遅いのかを分離する
ネットが遅いとき、疑うべき層は4つある。上から順に潰していく。
- 端末側(PC・スマホの問題)
- 電波環境(ルーターと端末の間)
- ルーター(機器の性能・状態)
- 回線(契約しているサービス)
切り分けの第一歩は簡単だ。有線LANで繋いで速度を測る。有線で速いなら、原因は1〜3のどこかであって、回線ではない。ここを確認せずに解約金を払うのは、もったいない。
電波環境: 置き場所で倍以上変わる
Wi-Fiの電波は、思っている以上に障害物に弱い。特に効くのがこれだ。
- 床に直置き: 電波は下方向に広がりにくい。床から1〜2mの高さに置く
- 金属・水の近く: 冷蔵庫、水槽、電子レンジの裏は最悪
- 壁際・棚の中: 収納の中に隠すと、扉1枚で大きく減衰する
- 部屋の隅: 電波は全方向に飛ぶので、家の中心に近いほど効率がいい
ルーターを見えるところに出したくない気持ちはわかるが、隠した分だけ遅くなっている。それはトレードオフとして受け入れるべきコストだ。
2.4GHz帯と5GHz帯を使い分ける
多くのルーターは2つの周波数帯を出している。性質が違う。
- 2.4GHz: 遠くまで届く。壁に強い。ただし電子レンジやBluetoothと干渉し、混雑しやすい
- 5GHz: 速い。干渉しにくい。ただし距離と壁に弱い
ルーターと同じ部屋なら5GHz、離れた部屋なら2.4GHz。端末が自動で最適な方を選ぶとは限らないので、遅いと感じたら手動で切り替えて比較してみるといい。
ルーター本体: 買い替えの判断基準
ルーターは消耗品だ。24時間通電し続けている機器なので、経年で不安定になる。判断基準は3つ。
- 購入から5年以上経っている
- 再起動すると一時的に速くなる(メモリやセッションが詰まっている兆候)
- 接続台数が10台を超えている(スマホ・PC・テレビ・スマート家電を数えると、意外と多い)
特に3つ目は見落とされやすい。古いルーターは同時接続数の上限が低く、台数が増えると全体が遅くなる。
買い替えるなら、Wi-Fi 6(11ax)以降に対応した製品を選ぶこと。規格そのものの速度より、多台数接続時の効率が改善されている点が実用上は大きい。
それでも遅いなら、時間帯を記録する
ここまで潰しても遅い場合、初めて回線を疑う。ただし、その前にいつ遅いのかを記録してほしい。
平日夜だけ遅いなら、集合住宅で回線を共有しているタイプの契約で混雑している可能性が高い。この場合、同じ建物内で使う限り、事業者を変えても改善しないことがある。接続方式(IPv6 IPoEに対応しているか)を確認するほうが効果的なケースもある。
常時遅いなら、機器の不良か契約プランの問題だ。事業者のサポートに、測定結果と時間帯の記録を添えて問い合わせる。データがあると話が早い。
まとめ
- まず有線で測る。有線が速いなら回線は無実
- ルーターは床置き・収納内・水回りを避け、高い位置の中心へ
- 近距離は5GHz、遠距離は2.4GHz
- 5年以上・再起動で改善・10台超なら買い替えを検討
- 遅い時間帯を記録してから問い合わせる
参考・出典
※制度・統計・ガイドラインは改定されることがあります。実際の手続きや判断にあたっては、各機関の公式サイトで最新の内容をご確認ください。(リンク最終確認: 2026年9月1日)