評価面談で「頑張りました」と言うつもりのアンタ。記録が無いなら、それは評価できない情報だよ
評価面談で伝わるのは、記録として残っている事実です。印象で話すと評価する側も判断できません。期中に残しておく記録と、面談で使える形への整理方法を解説します。

期末が近づいて面談の案内が来る。で、当日に「この半年どうでしたか」と聞かれて、記憶を探りながら答える。それ、ログを取っていないシステムの稼働状況を聞かれているのと同じだよ。答えようがない。
印象は、相手に渡らない
面談で「頑張りました」「大変でした」と言っても、評価する側は使えない。
- どれくらい大変だったか、比べる基準が無い
- 何をしたのか、具体が分からない
- 他の人と並べたときの位置が出せない
3つ目が評価する側の事情だ。評価は比較の作業なので、比べられる形の情報が必要になる。印象は比べられない。
期中に残しておくもの
面談の直前に思い出そうとするから苦しい。期中に残しておけばいい。
- やったこと — 1行でよい
- かかった時間 — 見積もりとの差も
- 詰まった点と、どう解いたか
- 結果として変わったこと — 数えられる形で
4つ目が面談で一番効く。作業したことより、変わったことを言う。時間が減った、件数が増えた、問い合わせが減った。数えられる形になっていると、相手が判断できる。
数えられない仕事はどうするか
全部が数値になるわけではない。その場合も、記録の形がある。
- いつ、何を、誰のために
- やらなかった場合に何が起きていたか
- 他の人が同じことをできる状態になったか
3つ目は使いやすい。1人しか触れなかった業務を2人にしたのは、数えられる成果だ。
記録の取り方
続かないと意味が無いので、量を絞る。
- 1件につき3行まで
- 書式を整えない
- 書けない日は飛ばす
3つ目を許すのがこつだ。毎日書こうとすると、1日飛ばした時点でやめてしまう。溜まっていれば、面談の前に読み返せる。
書く時期
いつ書くかも決めておく。
- 作業が終わった直後に書く
- 後でまとめて書こうとしない
- 週に1度、1週間分を整理する
2つ目を試すと失敗する。週末にまとめて書こうとすると、思い出せない。
面談用に整理する
記録をそのまま持っていっても使いにくい。整理する。
- 期の目標ごとに、該当する記録をまとめる
- 目標に対して、どこまでいったか書く
- 届かなかったものは、理由と次の案を添える
3つ目を用意しておくと、話が前に進む。届かなかった事実だけ言うと、そこで止まる。原因の見立てと次の案があれば、相談になる。
目標が曖昧だった場合
期初の目標が「〜の改善」のように曖昧だと、評価もぶれる。
- 曖昧な目標は、達成したかどうかを誰も判定できない
- 判定できないと、印象で決まる
- 期初に、判定できる形に直しておく
3つ目が本来の対処だ。何をどこまでやれば達成なのかを、期初に合意しておく。来期の目標を書くときに、ここを直す。
評価する側に回ったとき
逆の立場でも同じ構造になる。
- 記録が無いメンバーは、評価が印象に寄る
- 記録の取り方を渡すのは、評価する側の仕事でもある
- 期中に見る機会を作ると、期末に困らない
3つ目が1on1の使い道だ。雑談で終わっているなら、記録を一緒に見る時間にする。期末にまとめて思い出す作業が消える。
来期に向けてやること
面談が終わったら、次の期の準備をする。
- 目標を、判定できる形で書く
- 記録を取る場所を1か所決める
- 月に1度、記録を見返す日を決める
3つ目を入れると、期末の作業が消える。見返す日が決まっていれば、整理は毎月少しずつ進む。
記録を残す場所
どこに書くかも、続けるための条件になる。
- 1手で開ける場所に置く
- 1つのファイルに追記していく
- 検索できる形式にする
2つ目が肝心だ。ファイルを増やすと、どこに書いたか分からなくなる。
まとめ
- 印象は比べられないので、評価の材料にならない
- 期中に、やったことと変わったことを1行ずつ残す
- 作業したことより、変わったことを数えられる形で言う
- 届かなかった目標は、理由と次の案を添える
- 期初に、判定できる形の目標に直しておく
記録は自分を守る材料だ。面談の前日に思い出す作業をやめたいなら、今日から3行ずつ書いておくといいよ。
参考・出典
※制度・統計・ガイドラインは改定されることがあります。実際の手続きや判断にあたっては、各機関の公式サイトで最新の内容をご確認ください。(リンク最終確認: 2026年10月3日)